Rohan@コンサル

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ロジカルシンキングとは?思考法と演繹/帰納について解説 

本コンテンツのターゲット層
・全ての就活生/とりわけコンサル就活生
・合理的な意思決定ができるようになりたい方

ロジカルシンキングを学ぶ利点は主に3点ある。
・ケース面接に活かせる
・志望動機/ガクチカのロジックを強化できる
→選考官の納得感を得られる/通過率の向上
・日常生活における意思決定への応用
ex)筋トレ/資格勉強/部活動

以上の利点を享受したい方は本コンテンツをぜひとも購読していただきたい。

 

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングとは、日本語で論理的思考力と訳される思考法である。

ロジカルシンキングは以下2点の要素を含む必要がある。
・網羅的かつ構造的であること(MECE/ツリー構造)
・筋道立てて説明できていること(演繹/帰納)

 

■コラム「そもそもロジカルシンキングを行うことの利点は」
1つ目は網羅的な視点を考えられることです。ケース面接やGDでは、網羅的な論点を提示した上で、最も解決すべき課題特定するという考え方をする必要があります。網羅的な論点を提示できていないと、「他に考えるべきことはないのか?」と問われ、プレゼンテーションの説得力を失ってしまいます。
2つ目は構成要素を掘り下げることで本質的で深い議論が可能になることです。構造化ができていないケース面接やGDは、アイデアベースの施策になりがちです。構造化を行わないと、上手く要素を分解することができず、粒度の大きい要素への試作出ししかできないからです。しかし、構造化ができている場合、要素をより細かく分解することができるため、より深い議論ができるようになります。

 

網羅的かつ構造的とは?

ロジカルシンキングの1点目の要素、"網羅的かつ構造的である"とは何か?解説する。

 

網羅的とは?(MECEについて)


網羅的とは、一言で言うとMECEであることである。MECEとは、モレなくダブりなく要素を洗い出せていることを言う。

つまり、網羅的とはモレなくダブりなく要素を洗い出せている状態のことである。

■コラム「MECEの具体例/フレームワーク
MECEに関連したキーワードとしてフレームワークというものがある。フレームワークとは、一般化された思考の枠組みのことである。有名なフレームワークMECEになっている場合が多く、汎用性が高いため適宜インプットしておくとよい。
・3C(自社/競合/市場)
・4P(価格/販売経路/商材/販促)
・QCD(品質/コスト/納期)
などが有名なフレームワークとして挙げられる。

構造的とは?(ツリー構造ついて)


構造的とは、物事の全体と部分の関係が明快に整理されている状態のことである。全体と部分の関係を整理する手段として頻繁に用いられるのがツリー構造である。

ツリー構造とは、大論点は中論点へと分解され、中論点は小論点へと分解されていくように、上から下へと枝分かれしているようなツリー状の構造のことである。例えば、ツリー構造とは以下の図のようなものをさす。

 

ツリー構造には以下2点のルールがある
・同じ階層にある要素はMECEにする
・同じ階層の要素は粒度は揃える

粒度とは、その「要素(部分)」が「全体」に対してどれくらいの大きさであるか?を表す。「全体」を日本としたとき、北海道と千葉、東京はそれぞれ、都道府県であるという点で同じ粒度だといえる。一方、北海道と千葉市の2つに関しては、都道府県と市町村であるため、粒度がそろっていないとわかる。これと同じ要領で、ツリー構造では粒度を揃えるという点を意識してほしい。

階層とは同じ粒度の要素のまとまりのことを指す。上図で説明するなら、中論点A、Bは同じ階層となるし、小論点A、Bも同じ階層となる。

 

網羅的かつ構造的に整理する思考法とは?


網羅的かつ構造的であるとはどういう状態を示すのか(what?)については前節までで解説したが、具体的にどのようにして網羅的かつ構造的に整理するのか(how?)についてをここから解説する。

網羅的かつ構造的な整理には以下2点の思考法を利用する。
ボトムアップ思考
トップダウン思考

ボトムアップ思考とは?


ボトムアップ思考とは、粒度の小さい要素を抽象化して、粒度の大きな要素を導出していく思考法である。具体から抽象に合成していく思考法とも言い換えられる。

ボトムアップ思考では、具体的な要素(粒度の小さい論点)を、頭から絞り出して列挙する。またポイントとして、ボトムアップ思考では、できるだけ抽象的なワードは避け具体的な要素を列挙する。

ボトムアップ思考で要素を列挙した後は、洗い出した要素をグルーピングして抽象化する。ただ、このグルーピングの仕方に関しては、様々な切り口があり、ある程度の訓練が必要になる。

■コラム「フレームワークのインプットについて」
内部/外部、精神/肉体、インプット/アウトプットなどのフレームワークは切り口として汎用性が高いため覚えておくべき。フレームワークは先人たちが築き上げてきた有用な切り口である一方、フレームワークを万能なものであるととらえ脳死で使うのは避けるべき。

 

トップダウン思考とは?


トップダウン思考は、抽象化した粒度の大きな要素を基に、粒度の小さい要素へと幅出しして行く思考法のことである。

抽象から具体に分解していく思考法とも言い換えられる。一度抽象化してから、再びトップダウン思考で、MECEに要素分解することで、論点の抜け漏れを防ぐことができる。

ロジカルシンキングの種類「帰納と演繹」とは?


前節まででは以下の内容を解説してきた。
ロジカルシンキングに必要な要素
 →MECE/ツリー構造
・具体的な思考法
 →トップダウン/ボトムアップ思考

本節では、ロジカルシンキングの具体的な種類を2つ紹介する。
帰納法
演繹法

 

帰納法とは?


帰納法とは、複数の実例から共通点を導き出して結論を導き出す思考法のことである。

帰納法では、以下のステップを踏むことで意思決定を行う。
①複数の事例を挙げる
②複数の事例の共通点を発見する
③共通点を根拠に結論を導出する

具体的には、、、

 

演繹法とは?


演繹法とは、すでにあるルールに当てはめて結論を出す思考法のことである。

演繹法では、以下のステップを踏むことで意思決定を行う。
①ルールを設定する
②そのルールに物事を当てはめる
③ルールに合致しているかどうかを判断する

なおここでの「ルール」とは、世の中で当たり前とされている普遍的な法則や、組織内でのルール/方針など、様々な「ルール」を当てはめられる。

具体的には、、、

 

帰納法を活用した構造化とは?


帰納法によって導かれた結論は、その導出過程を構造化して示す必要がある。つまり帰納法アプローチにおいても、ロジカルシンキングの要素は省いてはいけない。
・網羅的(MECE)
・構造的(ツリー構造)
この2点を意識して、帰納法アプローチの結論の導出過程を構造化する。

 

演繹法を活用した構造化とは?


演繹法に関しても帰納法と同様に、結論の導出過程を構造化する必要がある。再掲するが以下2点に留意する必要がある。
・網羅的(MECE)
・構造的(ツリー構造)